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HCD-Net フォーラム2025 in 福岡 イベントまとめ

トム

トム

拠点責任者

HCD-Net フォーラム2025 in福岡エントランス

■ HCD-Netフォーラム2025 in 福岡

11月14日(金)、 HCD-Netフォーラム2025が開催され、福岡サテライト会場として、当社カラビナテクノロジーの本社オフィスを提供しました。

現地の場としても盛り上がりを見せた福岡から、イベントのまとめをお届けします。

今年のテーマは「HCDの20年とこれから」。 黎明期を支えた方や、今まさに現場で格闘する方、様々なメンバーが一同に会し、多層的で濃密な「学びと気づき」を得られる一日となりました。

セッション全体では、基調講演のほか、HCD導入の歴史を振り返るベテラン勢の語り、組織導入時の難所や現場の葛藤が共有されました。

中でも若手デザイナーの方々による問題提起は、HCDを実践する中で起こる現場のリアルな課題が次々語られた、印象深いセッションでした。どのようにHCDをチームや組織の共通要素として根付かせていくかを試行錯誤する中で、「HCD組織習熟度レベルの資料」がまさに自分の今の現状を言語化された資料でとても救われたというエピソードが紹介され、「画面越しに仲間ができた気がした」という言葉が特に心に残りました。小さな成功体験が広がり、やがて文化へと変わっていく──現場で戦う人たちの“苦悩と喜び”がにじむ発表でした。

— AI時代にこそ“意志の力(Power of Will)”が重要になる(黒須氏) —「作り手の“願い”はユーザとともに育ち、未来の利用状況は“協創”されていく」(安藤氏)

基調講演で語られたこれらの言葉は特に印象的で、聞いているメンバーも先生方の語りに引き込まれていました。

午後からのセッションは、より現場に根ざした実装の知恵や、企業文化としてのHCDのあり方が語られました。

美馬氏の講演では、AIとデザインの未来を教育学・哲学・デザイン理論から多角的に紐解く内容でした。「効率化のために使うAI」ではなく、“共感と倫理に根ざした判断”を持つ人間と協働するAIの使い方が重要になる、そんな力強いメッセージを受け取ることができました。

AI時代だからこそ、「人間性」に焦点を当てたHCDの活動が、改めて見直される価値を持っている、そう感じられるイベントでした。

■ 福岡サテライト会場・カラビナテクノロジーでの特別イベント

  • “給食”タイム ランチは、当社カラビナテクノロジーの「給食」イベントとして、当社お得意のカレー屋さん”カレーアパート ニュートキワ”特製 チキンキーマカレーを来場者と一緒に味わうひととき。社内のメンバーと社外の方々が同じテーブルを囲んで合掌、「いただきます!」から始まり、自然と会話が弾みました。 HCD-Net フォーラム2025 in福岡_給食

  • コーヒータイム 午後には、当社の金曜恒例”コーヒータイム”が開催され、カラビナテクノロジーが監修する”Timeless Coffee”をご提供。会場は一段とリラックスした雰囲気になりました。長時間のイベントの疲れがほぐれ、参加者同士の会話も活発になっていました。 HCD-Net フォーラム2025 in福岡_コーヒータイム

  • 交流会 フォーラム終了後は、参加者同士の交流会を設けました。普段の業務の話や、今日の学びの共有、HCD活動についての意見交換など、ゆるやかで心地よい時間が流れました。“ここ福岡で、デザインの未来を一緒に考える仲間が増えた” そんな実感を持てる、温かな締めくくりとなりました。 HCD-Net フォーラム2025 in福岡_フォーラムの様子

■ 最後に

当社では、自主的に開催している社内勉強会を通じて、HCDについての理解を少しずつ広げています。組織として学びを深めている途上ではありますが、こうした取り組みを通じて、HCDの考え方をより実践に結びつけられる組織文化を目指しています。また、今回のフォーラムで得た学びも糧に、今後のプロジェクトに還元していければと思います。

カラビナテクノロジーは、コミュニティとのつながりを大切にしつつ、今後もHCDの学びと実践を継続し、より良い体験を生み出す企業であり続けるための取り組みを進めてまいります。

文:tom 写真: kevin

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