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インタビュー

Talk Boost × DroidKaigi参加体験談 〜mikan氏に聞く、カラビナの新制度を活用した学びと挑戦〜

フジコ

フジコ

HR

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こんにちは!カラビナで人事を担当しているfujicoです。 fujico

カラビナでは、今年5月に「Talk Boost (カンファレンス等参加・登壇補助) 制度」を導入しました。

この制度は、社内メンバーがカンファレンスやLT会などで積極的に参加、登壇することを後押しし、学びや知見を社内外へ還元していくことを目的としています。

今回の記事では、「Talk Boost制度」を利用して DroidKaigi にスタッフとして参加した mikanさんに、活動や学び、そして今後の挑戦について伺いました!

mikan

DroidKaigiとは?

「DroidKaigi(ドロイド会議)」は、日本国内で開催される Android 開発者向けの技術カンファレンス です。

Android に関する最新技術の共有や、エンジニア同士の交流を目的として、毎年多くの開発者が参加しています。

本年度は 9月10日(水)〜12日(金) の3日間にわたり、東京都・ベルサール渋谷ガーデン にて開催されました。

会期中は、実際に手を動かして学べる ワークショップ のほか、約50の多彩なセッションが同時並行で行われ、参加者は自分の興味に合わせて自由に聴講できます。 ドロイド会議のイベントサイトのトップ画像

活動内容の紹介

もともとバックエンドエンジニアからキャリアをスタートしたmikanさんは、カラビナのキャリアの中でモバイル開発へと転向。以来約4年以上、モバイルエンジニアとして経験を積んできました。

mikanさんは、4年前から このDroidKaigi に参加しており、スタッフとしての参加は2回目。今回はPA卓の担当を務めました。

スタッフとして参加したのは、Androidエンジニアの知り合いや友達を増やすことが目的でした。

自称人見知りなmikanさんは、懇親会などで打ち解けるのが苦手なタイプですが、スタッフとして参加することで、否が応でも話しかける状況を作り、自分を追い込んでいるのだとかw

mikanさんは、普段から社内のSlackで積極的に情報共有をしたり、技術書の輪読会や勉強会などを主催しています。常にXで情報を追いかけ、休みの日も実験的な実装を行ってみたり、新しい機能を試したりしているそうです。

参加を通して感想

印象に残った技術やセッション

・ビルドキャッシュを効果的に活用

モバイル開発でのビルド時間が長くなる課題を解決するために、キャッシュを効果的に再利用する方法について知見を得ました。スクリプト次第で、うまくキャッシュを効かせビルドの速度を向上したり、ビルドの単位を複数に分けて用意し、ビルド時間を短縮する方法などについて認識を深めました。

・API設計

API設計における関数名、パラメーターやモジュール分割の考慮事項について、社内ライブラリを運用する登壇者との質疑応答を通じて知見を得ました。例えばライブラリは、使われる環境での依存関係を最小限に抑えるべきであり、多機能な関数ではなく単一機能に特化した関数の方が使いやすいという意見がありました。また、パラメーター変更などによる互換性の問題が課題となっており、ライブラリ開発者的な新たな視点で考えることができました。

・多様なセッション内容

海外からの英語セッションや、公正取引委員会による「スマホ新法」の講演など、多角的な視点で業界を見直すきっかけになりました。

参加者から見た業界全体のトレンド

・大画面対応の進展

Android開発において、スマートフォンにとどまらず、フォルダブルやタブレット、さらにはXRデバイスまで幅広いデバイスを想定した開発が必須になりつつある。Googleは大画面対応をTier1〜Tier3に分類しており、動画配信アプリなどの具体的なUI事例が印象的だった。

・AIツールの活用

開発現場でのAIツール利用が当たり前になりつつあり、特に「どのように適切なコンテキストを与えるか」というプロンプト設計が議論の中心だった。

fujicoさんがmikanさんにインタビューしている様子

さいごに

mikanさんは、DroidKaigiで得た知見を 日々の開発業務に還元すること を意識しています。

例えば、古い実装を大胆にリファクタリングしながら、Jetpack Compose のような最新技術を積極的に導入する。

そうすることで、クライアントからの要望にスピーディに応えられる開発体制を築くことができます。これは単なる効率化にとどまらず、チーム全体の成長を後押しする取り組みです。

さらに個人としては、来年のDroidKaigiでの登壇を目標に掲げています。

開発案件で培ったリファクタリングやバグ修正、ライブラリの方針決定などの知見を武器に、「自分にしか話せないテーマ」での発表を目指しています。

常に学び実践し、挑戦を恐れず、社内外に還元していく。そのサイクルを回しているからこそ、mikanさんはエンジニアとしての成長を加速させていると、インタビューをしていて感じました。

「Talk Boost制度」を使って積極的に挑戦し続ける mikanさん、ありがとうございました!

また、DroidKaigi 主催者の皆さまにも、深く感謝申し上げます。

参考リンクもぜひご覧ください: DroidKaigi公式サイト

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今後もカラビナは、「Talk Boost制度」を通じてメンバーの挑戦を支援し、業界全体のナレッジシェアに貢献してまいります。

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